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写真1 上向き姿勢で足のキックで泳ぐ脳性マヒ児

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図2 たて回転

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写真2 水平ホールド介助者の肩の上に頭をのせて安定させる

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図3 S字カーブを描いて動く

介助してもらって上向き姿勢をとる人は、しっかり定頸していない人は介助者の肩の上に頭をのせて水平ホールドの姿勢をとる(写真2)。この時、介助者は肩を水面まで下げ、障害のある人の首、身体が水面に対して水平になるように気をつける。お互いに目と目を合わすこともでき、不安感を持たないように声をかけながら浮かせたり進めたりすることができる。真っ直ぐ頭の方向にだけ進むのでなく、身体を左右にゆらしたりS字型のカーブを描くように進んだりもする(図3)。これらの動きは身体のかたさをやわらげるのに大きな効果がある。
同じ上向き姿勢でも、介助者と向かい合って腰から下は水中深く、腰から上、頭は水面に浮かすような姿勢(身体は斜め)での浮き方も障害が重度な場合や身体の小さい子どもの場合には安心感があり、表情も正面から確認できる有効な姿勢である(写真3)。
上向き姿勢を利用してゲームをすることもできる(写真4)。
介助者に支えられて上向き姿勢で浮くことを経験し、次に身体をたて回転で起こすという動きをする。できるだけ自分で腰をかがめるようにさせる。この時に写真4のようにボールを浮かせておき、立った姿勢から腕をのばしボールをつかむというゲームにつなげる。ルールは簡単なゲームであるが身体の動かしにくい障害児たちにとっては、介助者や友達とゲームすることで浮くことや、身体を起こすこと、物をつかむことを経験し、水の中で遊びながら泳ぐ楽しみを広げることができるのである。

5. おわりに

背泳ぎという泳ぎを、競泳で行われている型だ

 

 

 

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